2016年08月18日 - 福岡県バスケットボールのブログ

福岡ジュニアバスケットボールクラブ
2016年08月18日 [ミニバス 福岡]
危険!! お子様のカラダ、悲鳴をあげておりませんか・・・??

最近、当クラブに【子供が長時間練習でカラダが痛い・学校生活に支障が出ている・まったく上達しない】という相談が多くございます。
特に近郊のミニバスチームに所属している父兄より切実に・・・

コーチ・指導者が長時間練習を強いる理由に「選手のため」という大義名分は、練習スケジュールを成長期の子どもがこなすことはデメリットがあるからだ。

全米アスレチックトレーナーズ協会(NATA)は子どもたちのオーバーユース(使いすぎ)によるケガを防止するために声明文を出している。過去の大量のデータを分析して導きだしたものだ。
それによると、6−18歳までの運動選手には、少なくとも週に1−2回は、競技的な練習や試合のない日を設けるべきである。コーチ・指導者や大会管理者はこれに則ってスケジュールを組むべきである・・・としている。
また、米国のスポーツはシーズン制で行われてきた背景もあり、年間通じて同一スポーツをしている子どもには、1年のうち2ー3カ月はそのスポーツから離れるようにも薦めている。
スポーツの特定の技術を習得するために繰り返し練習をすることは、身体の特定の部位にばかり負担がかかることになり、痛みやケガにつながりやすい。

土・日・祝日も終日活動し、休みが全くない。朝練習や平日も夕方〜夜遅くまで練習や試合をすることは、誰にとってメリットのあることなのだろうか・・・

アスリートとしての子供たちには疲労回復時間がないため、コンディションに悪影響が出るというリスクのほうが大きいのではないか。長時間休日なしの練習も「慣習でそうなっている」からなのか。コーチ・指導者が見れる時間が週末しかないから、その時間にまとめて長時間をするという安易な理由だろうか、対戦相手校の練習時間が気になるからか・・・

親・父兄より学童的な扱いで長時間の子供の面倒を週末に見て頂いているという勘違い教育なのだろうか・・・

コーチ・指導者の週末の暇つぶしのネタ・材料として子供が利用されているのだろうか・・・

子供(選手)のカラダを気づかわない、全く持ってコーチ・指導者・親という大人都合による馬鹿げた取り組みである・・・

スポーツ活動時の突発的なケガを完全に防ぐことはできないが、オーバーユース(やり過ぎ)や疲労でコンディションが悪くなることは練習内容や時間を短くすることである程度は防ぐことができる。

ただし、「練習」ではなく、誰からも強制されることなく、疲れたら自分の意思ですぐに休むことのできる「遊び」であるのなら、オーバーユースによるケガのリスクは少なくなるとも言われている。
全体練習時間を減らし、自主練習をするにしても、全員参加形式ではなく、遊びや楽しみ範囲でやるのであればよいのではないか。
私は、子どものスポーツだから、気楽に休みながらやればよいとだけ考えているわけではない。

例えば、メジャーリーグの各球団やNBAでは、今、ウェアラブルデバイスを使ったデータ取得と解析、スポーツ医学によって、いかにケガを防いでいくかでしのぎを削っている。
メジャーリーグにとっては年俸十億円の選手がケガをして試合に出場できなくなることは、球団経営をしながら、勝利を追求するうえで大きな痛手になる。選手がケガなく、試合で最高のパフォーマンスを発揮することが、長いシーズンを勝ち抜くためのカギを握るからだ。そのため、選手の消費カロリーや運動量を記録しながら、適度な練習量を決めるなどしている。

小中高生全員にウエアラブルデバイスをつけさせて、コンディション管理をすることは現実的ではないし、必要もない。けれども、よりよいパフォーマンスのための練習内容、練習量と疲労回復について、身体感覚と知識を用いて注意を払いながら、選手・子供とコーチ・指導者の話し合いによって練習時間を決めたほうがよいのではないか。
エネルギーあふれる子どもといえども、休養日が必要なことを保護者も理解しなければならないし、全体練習後に余力があるのなら、オーバーワークにならないように気をつけながら保護者責任で子どもが遊びの延長として練習するという手もある。
長時間の練習でしか指導内容が出来ない、時間が無いという理由でコーチ・指導をしているのであれば、それはコーチ・指導者の技量・スキル・知識・創意工夫が全く持って足りていない、いわばコーチ・指導者の失格者であるとここで厳しく述べさせて頂きます!!

そんなコーチ・指導者の下、あなたの大切なお子様はカラダを壊されておりませんか・・・

今一度、検証をする必要が父兄としては責任がありますね・・・


このページの先頭に戻る